恐怖を感じると顔が青ざめる理由

       
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恐怖を感じると顔が青ざめる理由

これはですね、諸説ありまして

まず1つ目は「敵からの攻撃で大量の出血を防ぐため毛細血管を収縮させる」というもの。強い恐怖を感じるということは身の危険を感じているということ。もし敵に攻撃されてケガをしてもできるだけ出血を抑えるための防衛反応といわれています。

もう一つの説は「顔の血液を腕や足に送るため」。どういうことかといいますと、危険が迫っているということはその場から逃げる必要がある。つまり速く走るために足がよく動くようエネルギーでもある血液を足に送るから顔の血液が少なくなり青ざめたように見えるということですね。走るときは腕も振らなければいけませんから足だけでなく腕にも血液は送られると考えられています。

ちなみに緊張したときに手のひらに汗をかくのは緊急事態にすばやく対応するためです。どういうことかといいますと、猿や犬・猫なども獲物を追うときや逆に追われるときはある種緊張状態にあり、そういう時は足の裏に汗をかいています。汗をかくとグリップがよくなり物をつかみやすくなったり感覚が鋭くなったりして反応が良くなるんですね。人間が手のひらに汗をかくのも同じ理由です。