校長と理事長の違い

-　詳しい解説　-

校長とは、学校の教育に関する最高責任者で、主な仕事は公務の統括および教職員の監督である。私立でも公立でもいるが、幼稚園や大学にはおらず、小・中・高にのみ存在する立場である。教育職員免許を持ち、学校管理職試験に合格しないとなれない（例外として、教員免許や教育に関する経験を持たない民間人校長を採用する場合もある）。理事長が兼務する事もあるが、たいてい別に雇うもの。理事長とは違い、他の仕事と掛け持ちはしない。昔は男性ばかりであったが、近年、女性の学校長もかなり増えてきている。

理事長とは、私立学校の経営者の事で、「校長」とは違い資格や教育者としての経験は必要としないが、自分で学校法人を設立出来るだけの財力が必要とされる。あくまで経営者なので、基本的な学校運営に関しては校長以下に任せ、本業は別の仕事という者も多く、校長の様に常に学校にいる訳ではない。私立の幼稚園や大学にも存在しており、式典の時等に挨拶で出てくるだけといったケースが多いが、熱心な理事長は普段の行事にも積極的に参加している場合もある。基本的には校長を雇ったり任命する上の立場にあたる。幼・小・中・高・大学と系列で運営している場合は、系列内全ての学校の最高責任者となる。