合気道と太極拳の違い

-　詳しい解説　-

合気道とは、日本武道の一種で、攻撃をしかけるのではなく相手から攻撃された場合に身を護る事に重きをおいた護身術である。「太極拳」とは違い、健康法的に行われるものではない。だが、試合は無く、かわりに演武という形で日々の鍛錬の成果を発表する。基本的には実践で用いない限りは自身の肉体と精神の鍛練の為に行われる。熟練の人が行っているのを見てもなかなかハードな全身運動で、お年寄りがいきなりやるのは少しキツめだが、昔から女性に人気が高い武道である。

太極拳とは、中国拳法（武術）の一種で、ゆったりと呼吸を整えて滑らかな動きをする為、格闘技や護身術としてというよりも、健康法（健康体操）の一つとして習う人が多い。その為、道場に行くとお年寄りが多い印象がある。「気」という生体エネルギーの考え方がある。腹式呼吸を行いながら動く為、血行が良くなったり、リラックス効果や代謝アップ等の効果が期待される。護身術・闘う武道としては、「合気道」とは違い、打撃技が多く、武器を用いる物もあるが、日本で健康法以外の太極拳を教えている所は少ない。