ドリアとリゾットの違い

ドリアとリゾットの違い

- 概要 -

「ドリア」も「リゾット」も米を使用した料理であるが、作り方や発祥が異なる。「ドリア」はピラフにベシャメルソースにチーズを加えたソースを乗せてオーブンで焼く、フランス料理のコックが作り出した創作料理であるのに対し、一方、「リゾット」とは、生米を芯が残る程度まで煮込んだイタリア料理である。

- 詳しい解説 -

どちらも米を使用した料理であるが、「ドリア」はバターライスなどのピラフに白色のベシャメルソースをかけて焼く点が特徴であるのに対して、「リゾット」は生の米から煮込んでいき、芯だけをすっと残すように作り上げる点が主に異なる。

「ドリア」の発祥は、日本であり、パリより来日したスイス人の料理人(サリー・ワイル氏)が体調のすぐれないお客様のために考案した料理である。現在では、チキンドリアやエビドリア、魚介類をのせたシーフードドリア、ひき肉のミートソースをのせたミートドリア、カレードリアなど、様々なテイストのものがあるが、元々はバターライスにエビのクリーム煮をのせて、牛乳と小麦粉、バター、そしてチーズで作ったソースに、さらにチーズをかけてオーブンで焼いたものであった。
「リゾット」の発祥や普及はイタリアで、フライパンひとつで出来上がる料理である。元々はフライパンにバターやオリーブオイルなどの油分をひき、みじん切りにした玉ねぎと生の米を炒め、白ワイン、ブイヨン、野菜、魚介やお肉などのメインとなる素材を加えて、そのまま炊きあげ、熱いうちに粉チーズを散らしたものであった。現在日本では、チーズリゾット、トマトベースのリゾット、塩味のリゾット、カレー風味など、様々なテイストのものが楽しまれている。

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