世界初の計算機(電卓)は車よりも高かった

世界初の計算機(電卓)は車よりも高かった

今でこそ名刺くらいの小さな電卓が100円ショップでも買えるようになりましたが、世界初の電卓がどのようなものだったかご存知ですか?大きさは事務机よりも大きく、非常に高価なものだったのです。このため、電卓は今のように庶民が気軽に持つようなものではなく、研究機関や官公庁にしかありませんでした。

電卓は1962年にイギリスのサムロック・コンプトメーター社によって開発されました。「アニタ・マーク8」という名称の電卓で、12桁まで計算する事が出来ました。この電卓には真空管がつかわれていたため、スイッチをいれてから使い始めるまでに時間がかかるという、現代から考えれば信じられないような悠長な電卓でした。しかし、この電卓が60万円で売られていたのです。当時の大衆車は新車で40万円弱という時代ですから、電卓がいかに高価なものであったかが良く分かると思います。