盛り塩の意味・由来

盛り塩の意味・由来

料亭や居酒屋、スナックなどの入り口には山形に盛った塩、つまり「盛り塩」が置いてありますが、これは実は中国の故事に倣った習慣なのです。

昔、晋の皇帝司馬炎は非常な好色家で、後宮には美人を3000人も集めていたとされます。そして毎晩、牛車に乗って後宮をめぐり、牛車が止まったところの部屋で過ごすことにしていました。

皇帝の子を身ごもることが出来れば、絶大な権力を手にすることが出来るので、女性たちも必死です。ある時、皇帝が牛車に乗ってくることに目をつけたある女性が、自分の部屋の前に塩をまきました。すると牛車は塩をなめるために立ち止まり、その部屋で一晩を過ごすのでした。

このことが転じて、客を呼びよせるためのおまじないとして日本で広まったのでした。