缶コーヒーがグラム表示の理由

缶コーヒーがグラム表示の理由

缶コーヒーの内容量を見てください。190gなどのグラム表示がされていますね。これを不思議に思った人は多いことでしょう。ビール、炭酸飲料などの多くの飲み物がリットルやミリリットルで表記されているためです。

この違いは製造過程の違いに由来します。グラム表示されている清涼飲料水は、90度以上に加熱された状態で缶に詰められます。液体は加熱すると体積が増え、冷えると体積が減ります。このため、リットルやミリリットルで表記すると、缶に詰めた時と消費者の手に届いた時で体積が変わってしまうのです。

これに対して、重さは加熱しても変わりません。熱くても冷たくても100gは100gです。このため、グラム表示されるようになったのです。缶コーヒー以外でいえば、お茶や紅茶などもグラムで表示されています。

これに対して、ビールやコーラなどは10度以下で缶に詰められるため体積の変化がほとんどありません。これによって、リットルやミリリットルで表示されているのです。