なぜ?甘酒が甘い理由

なぜ?甘酒が甘い理由

甘酒は甘味の強いお酒です。この甘味は麦芽糖の甘さによるものです。甘酒は蒸したもち米に麹を加えて、50〜60度で10時間以上寝かして作ります。こうすることで、麹菌がだすアミラーゼによって米のデンプンが分解されます。デンプンは糖分に変わり、甘く感じます。

甘味の元になる麦芽糖は、時間がたつとブドウ糖に変わります。さらに甘酒には乳酸菌や酵母菌などが含まれているため、これらの微生物の働きによって、やがて乳酸が発生する事になります。このことによって、甘酒は時間の経過とともに酸っぱくなってきます。甘酒が長期保存が効かないのはこのためです。

また、甘酒は今では温かい物が冬に飲まれますが、本来は夏に飲まれていました。夏バテに効く飲み物として重宝されていたのです。