大漁旗の意味と由来〜大漁旗を上げる基準

大漁旗の意味と由来〜大漁旗を上げる基準

海外のオバケには皆足があります。フランケンシュタイン、狼男、ドラキュラなど、皆足を持っています。このため、外国人は恐れおののくこれらのオバケにも、日本人たちはあまり恐怖を感じないようです。日本人にとってオバケというのは、足がないものだからです。

日本のオバケは足がなく、ふわふわと浮かんでいるというものです。空中をさまよう姿がいかにも魂がさまよっている姿を彷彿とさせ、恐怖感を増しています。

じつは、幽霊から足がなくなったのは江戸時代の後半からです。昔は日本の妖怪には足がありました。しかし歌舞伎役者の尾上松緑という人物が、「四谷怪談」を演じる際に、なにか怖さを増すいい演出はないものかと頭を悩ました結果、足を無くすということに思い至ったのです。足のない幽霊が人魂と一緒にあらわれる姿が怖いと評判になり、これ以降の日本の幽霊は足のない物が定番となりました。