高層ビルの屋上のクレーンの降ろし方

高層ビルの屋上のクレーンの降ろし方

超高層ビルは建設にクレーンを用います。クレーンはビルの高さに随って高くなっていき、最後は大変な位置にクレーンがあると言う事になります。

実はあのクレーン、150トンもあります。工事が終ればこの巨大なクレーンを地上に下ろす必要がありますが、どうやっておろしているのでしょうか。

クレーンには2種類あり、一つは建物のその外側に設置する外部建て方式であり、もう一つはビルの骨組みに直接設置する内部建て方式です。外部建て方式の場合には専用の支柱を使って下ろしますのでとても楽ですが、外部建て方式のためにはクレーンを下ろすための広い敷地がなければならず、超高層ビルが建つような狭い都心では内部建て方式が主流です。

内部建て方式のクレーンを撤収するためには、まず150トンのクレーンを使って、100トンのクレーンを引き上げます。そして150トンのクレーンを解体して下ろします。次に100トンのクレーンで、もう一回り小さいクレーンを引き上げ、解体した100トンのクレーンを下ろします。これを繰り返して、最後は5トンくらいのクレーンになり、最後の子のクレーンは、人力でエレベーターを使って下ろします。

非常に時間のかかる作業で、この作業には二カ月くらいかかると言います。