裁判官が黒い服を着ている理由・意味

裁判官が黒い服を着ている理由・意味

裁判官は、裁判の席で最も高い目立つ位置に、荘厳な態度で構えていますね。非常に威厳がありますが、その威厳を醸し出している一つの要素として、裁判官がきている、長いスモックのような衣装でしょう。

この衣装の正式名称は「法服」です。昔は裁判官のことを法官と呼んでいましたから、「法官の服」で「法服」と呼ばれます。法服は裁判官全員に着用する義務がありますが、色も黒に統一されています。

黒という色は何色にも染められない色です。この黒色の法服を着ることは、裁判官たちが法に則って公正な裁きをするということの象徴なのです。つまり、そういう意味から、法服は白やその他の染まりやすい色では意味をなさず、黒でなければならなかったのです。