タンチョウヅルの頭部が赤い理由

タンチョウヅルの頭部が赤い理由

北海道の釧路原野にはタンチョウヅルが生息しています。昔は日本各地に住んでいたのですが、乱獲と開発によって数が激減し、今では北海道の釧路原野のみしか残っていません。 

タンチョウヅルの特徴は、何と言っても頭が赤いことでしょう。これはよく赤い毛が生えていると思っている人がいるのですが、実際には赤い色をしているのは毛が生えていないから赤くなっているのです。そして毛の生えていない頭部には肉瘤というブツブツとしたものが集まっており、血液が透けて見えるために赤くなるのです。

ちなみに、生まれたばかりのタンチョウヅルはまだ頭が赤くありません。これは肉瘤が未発達なためであり、生後3年もするとホルモンの分泌によって肉瘤が発達し、頭も赤くなります。