象の墓場は本当にあるのか

象の墓場は本当にあるのか

「ゾウの墓場」という言葉を聞いたことがありませんか?ゾウは自分の死期を悟ると、自らゾウの墓場に行き、静かに死を迎えると言います。

ゾウは人並みの知能を持っているといいますから、このようなことが実際に起こっても不思議ではありません。しかし実際にはサバンナのどこにもゾウの墓場ありません。

ゾウは老いや病気などによって動きが鈍くなると、足手まといにならないように群れから離れ、水辺や森の中でひっそりと死んでいきます。そして、野生動物に食べられ、あるいはサバンナの暑い気候によってすぐ骨と皮だけになり、やがて骨と皮も崩れて亡くなってしまいます。

たまにゾウの骨が1か所で大量に発見され、ゾウの墓場を遂に発見したかと報道されることもありますが、残念ながらこれは、密漁者たちが象牙を目当てとしてゾウを群れごと皆殺しにし、まとめて死体を放置した後なのです。