レインコートとカッパの違い

レインコートとカッパの違い

レインコートの事をカッパと呼びますね。この語源は何でしょうか。水に棲む妖怪「河童」からくるものだと解釈している人も多いようですが、それは誤りで、正しくはポルトガル語の「capa」からきた言葉です。つまり合羽は当て字です。

16世紀、ポルトガル人が日本に来航しましたが、彼らは色々なものを日本に伝えました。キリスト教、カステラ、パン、てんぷら、襦袢、タバコ、ぼたん、シャボン、日本語や英語に思える数々の言葉であっても、実はポルトガル語であるものが意外に身近に溢れています。

カッパもその一つです。ポルトガル人が着ていた「袖が無くて裾が広いもの」を甘具として用いたのです。後に袖のついたものも登場しました。明治になってから、ポルトガル人が伝えたもののうち、防寒着として用いられるものがマント、そして雨具としてもちいられるものがカッパと呼ばれるようになったのです。