サラダ味の名前の由来と意味

サラダ味の名前の由来と意味

せんべいにサラダ味なる味付けのものがあります。食べたことのない人に見せると、きっと野菜サラダの味を思い浮かべることでしょう。しかし、食べてみるとタダの塩味。野菜サラダに塩をかけた時のような味のことなのでしょうか?

この「サラダ」というのは、実は野菜サラダの事ではなくてサラダ油のことなのです。出来上がったせんべいにサラダ油を吹き付け、ここに塩を振って味付けしたのがサラダ味なのです。

サラダ味が登場したのは1960年代でした。この時期は日本人の食生活の欧米化が始まった高度経済成長期に当たります。和食は人々から遠ざかり、しょうゆ味のせんべいがあまり売れなくなりました。こまったせんべい業界では「そうだ、せんべいも洋風にしようじゃないか」ということで、当時はまだ高級品だったサラダ油を用いて味付けをし、「サラダ味」となづけたのでした。