イクラの軍艦巻きのルーツと由来

イクラの軍艦巻きのルーツと由来

寿司の歴史は約200年にも及びますが、軍艦巻きが始まったのはここ60年くらいのものです。その元祖はイクラでした。江戸前寿司が誕生してから昭和初期までは、魚や貝を乗せる寿司しか存在せず、ウニやイクラを乗せる軍艦巻きはなかったのです。

誕生したのは昭和16年、銀座の高級寿司店「久兵衛」においてでした。あるとき常連客の一人がもっと珍しいネタが食べてみたい、イクラなんかどうだい、と提案しました。久兵衛主人の今田寿治さんは、面白いとは思いましたが、イクラを乗せてもこぼれるからどうしたものかと頭を悩ませました。その結果、酢飯を海苔で囲む「軍艦巻き」を思いつき、客に提供したところ評判が良く、それからは久兵衛の定番メニューとなったのです。