関西の食パン雑学

関西の食パン雑学

関西圏の人には当たり前ですが、それ以外の人からは驚きの事実があります。関西には八枚切りの食パンがないのです。

これは食文化の違いによるものです。例えば関東ではせんべいなどの薄くパリパリしたものやもんじゃ焼きなどが好まれるのに対し、関西ではお好み焼きやたこ焼きなどのふんわりしたものが好まれるという食文化の違いです。

日本でスライスされた食パンが普及したのは終戦直後からです。進駐軍向けにパンを製造する工場ができたのが始まりで、初め八枚切りが主流でした。これはサンドイッチを好むアメリカ人ように、八枚に薄く切った食パンが必要だったためです。1957年になると六枚切りの食パンが売られると、ふんわり食感がすきな関西人からはこちらが好まれました。関西では市街に五枚切り、四枚切りなどの厚みのある食パンが支持されるようになり、やがて八枚切りは姿を消しました。

これが関西に八枚切りのパンがない理由です。