イタリアではパスタの原料が法律化されている

イタリアではパスタの原料が法律化されている

イタリアの代表的な料理はパスタですが、イタリア人のパスタにたいするこだわりは尋常ではありません。品質保持のため「パスタの原料はデュラム小麦のセモリナ(粗挽き粉)100%を使わなければならない」や「保存料は一切入れない」などということが法律で決められているのです。

デュラム粉というのは、パンに用いる強力粉よりもグルテンが多く、コシが強い小麦です。イタリアなど地中海沿岸部ではデュラム小麦の栽培に適しており、デュラム小麦のセモリナを原料にすることで、イタリアらしいパスタが生まれるのです。

日本ではもちろんこのような法律はありませんが、消費者がデュラム小麦100%を好んだため、市場に出回っているパスタの多くがイタリア人が日常的に食べているのとおなじパスタです。