どんぐりの木であるナラやシイの木がナラ枯れする理由

どんぐりの木であるナラやシイの木がナラ枯れする理由

日本の童謡にも登場し、非常にポピュラーな木の実であるドングリですが、近年、ドングリをつける木であるナラやシイの木が全国的に減っています。大量に枯れているのです。

この原因は、体長5ミリのカシノナガキクイムシという昆虫です。この昆虫は病原菌を持っているため、幹に穴を掘って潜り込んだ時に幹の内部で病原菌が繁殖するのです。こうなると樹液が滞り、葉が赤くなり、次第に木は枯れて行きます。

ナラ枯れという現象は昔からあるものですが、この現象が目立つようになったのは1980年代からであり、2000年以降全国に急速に広まりました。里山の放置が大きな原因とされています。政府は予防策を打ち出していますが、成果は上がらず、ドングリの木は年々減少しています。