東京の桜の開花宣言は靖国神社の三本の桜で決める

東京の桜の開花宣言は靖国神社の三本の桜で決める

毎年三月になると、気象庁が桜の開花予想を発表します。これは何を基準にして予想されているのでしょうか。

近年まで、ソメイヨシノの蕾10粒の重さと2月の平均気温や降水量から予想を立てていました。東京の桜の標準木は、靖国神社の三本のソメイヨシノです。これは昭和20年に東京の桜の名所や公園で桜の開花日を平均したところ、靖国神社の桜が平均日に一番近かったためです。

今日では気象庁が過去の開花日や気温のデータから開花予想をコンピューターで立てていますが、標準木の役割がなくなったわけではありません。開花宣言は、標準木に数輪の花が咲いたタイミングで出されるからです。

ちなみに「五分咲き」というのはコンピュータの算出によるのではなく、人間の主観で決められています。