電話の「もしもし」の意味と語源

電話の「もしもし」の意味と語源

人に電話をかけた時、開口一番、だれもが「もしもし」といいますよね。これは日本だけのことです。例えば英語圏では「ハロー」と呼びかけ、フランス語では「アロー」と呼びかけます。これは日本語訳すれば「こんにちは」という意味です。他の国々でもみんな同じような呼びかけをしますが、これが違和感のないものでしょう。ではなぜ日本では電話で「こんにちは!」と呼びかけずに「もしもし」などと呼びかけるようになったのでしょうら。これには二つの説があります。

ひとつは、「これから話をしますよ」という意味での「申します、申します」がつづまって「もし、もし」になったという説であり、もうひとつは日本では見知らぬ人に声をかける時に「もし」あるいは「もしもし」などと呼びかけることから来ているとされます。

昔の電話は性能が悪く聞き取りにくかったため、電話の最初にマイクテストで「テステス」というように「もしもし」というようになったといいます。