薬が効かなくなる理由

薬が効かなくなる理由

同じ薬を飲みつづけていると、次第に効き目が弱くなったり効かなくなってくることがありますが、これには2つの理由があります。

ひとつは薬剤に対する耐性、つまり薬剤耐性がつくことです。体が薬になれることによって、効果が弱くなっていきます。顕著な例が睡眠薬や鎮痛剤です。睡眠薬は、それを飲むことによって大脳皮質に働き掛けて眠りにつくものですが、これを使い続けていると、飲んでいるのが普通の状態となってしまい、眠れなくなります。鎮痛剤も同じで、痛みを和らげる効果に体が慣れたならば、もっと多くの量を、もしくはもっと強い薬が必要となります。

もう一つが、病気の原因となっている細菌が薬剤に対して抵抗力を持ってしまうことです。これも厄介なことですが、抗生物質などの薬剤よりも細菌の方が強くなったならば、薬は効かなくなってしまいます。