時間がたつと空腹感が和らぐ理由

時間がたつと空腹感が和らぐ理由

空腹でたまらない状態がつづくと、いつの間にか空腹でなくなるものです。これを「空腹を通りすぎた」などとも言いますが、実際には空腹状態であるにもかかわらず、なぜ空腹を感じなくなるのでしょうか。

これは慣れによるものです。人間は臭い、熱さ、空腹感等に対しては、その状態が続くといつのまにか慣れてしまい、あまり感じなくなるのです。

ただし、あまりに長時間空腹状態が続いている時には、慣れの他にも理由があります。胃が空っぽになってから一日くらいたつと、体内の脂肪分が分解されて、ケトン体という物質が出ます。ケトン体には食欲中枢をマイナスに刺激をし、空腹感を無くす作用があります。断食したときに空腹感がなくなるのはこういった理由なのです。