太平洋は「太」、大西洋は「大」の漢字になった由来

太平洋は「太」、大西洋は「大」の漢字になった由来

太平洋と大西洋。どちらも『「たい」へいよう』と『「たい」せいよう』というふうに「たい」と読みますが、なぜ「太」と「大」の違いがあるのでしょうか。

これは英語での命名によって決まりました。太平洋の名付け親であるマゼランは初めて世界一周に成功した人ですが太平洋を「Pacific Ocean(穏やかな海)」と名付けました。日本で翻訳される時には「平穏」という意味の「太平」から一時取り、平穏な海を太平な海といい変えて「太平洋」としたのでした。

一方、大西洋は昔からアトラスの海と呼ばれており、英語表記でも「Atlantic Ocean」となっています。この海は古くから知られていた海だったため、1602年、明時代の中国で宣教中だったマテオ・リッチという宣教師が漢字で「大西洋」と書いたのでした。意味は「西洋の前方に開けている大きな海」という意味でつけた名前でした。