船出の時の紙テープを投げる習わしの起源と由来

船出の時の紙テープを投げる習わしの起源と由来

船が出港する際、見送る人と見送られる人は五色の紙テープで結ばれながら別れを惜しみます。この習慣はいつ生まれたものなのでしょうか。

五色の紙テープを投げて船出する習慣は、1915年に生まれました。アメリカのサンフランシスコで開かれた万国博での出来事です。この万国博では日本からもいろいろなものが出品されましたが、森野庄吉という人は包装用の紙テープを大量に出品していました。

しかし彼の出品したテープはさっぱり売れず、大量に在庫を抱えることになりました。頭を悩ました森野は「テープで別れの握手を」というキャッチコピーと共に売り出すことを考え出し、船出用に紙テープを売り出しました。この案は大ヒットし、大量の売れ残りを売りさばくことに成功し、なおかつ船出の習慣として今も受け継がれることとなったのです。