「サバを読む」の語源と由来

「サバを読む」の語源と由来

アイドルなどが自分のプロフィールを偽る時、「年齢をさば読みする」とか「ウエストをさば読みする」などと言われます。数をごまかそうとすることを「さばを読む」というわけですが、この「さば」とは何なのでしょうか。

一つの説は魚の鯖であるとする説です。鯖はとても痛みやすい魚であるため、市場に搬入されると非常に素早く箱に仕分けされます。数えながら鯖を数えているつもりでも、とにかく早く数えなければならないため、数え間違いが頻発し、箱を開けてみると数が間違っていることが非常に多かった、だから数をごまかすことを「さばを読む」といわれるようになったのだと言います。

もうひとつの説は、さばは米粒を指すのだと言うものです。昔寿司屋では、客が食べた寿司の数を覚えておくために、まな板に米粒を並べたそうです。そして勘定のときに米粒を数えて請求するわけですが、客の中には「そんなに食べてない」と言う人もいます。これに対して寿司屋は「さばをよんでいるので間違いない」と反論するわけです。しかし客は納得がいかず、高く請求されているように感じ、「さばを読む=数をごまかす」という意味になったといいます。