豚に真珠の語源・起源・由来はイエス・キリスト

豚に真珠の語源・起源・由来はイエス・キリスト

「豚に真珠」ということわざがあります。このことわざを日本古来のことわざか、あるいは中国から伝わった言葉であると思っている人がいるかもしれませんが、実際にはこれは聖書の中のイエス・キリストの言葉です。

新約聖書のマタイ伝第7章で、「聖なるものを犬にやるな。真珠を豚に投げてやるな。彼らはおそらくそれを踏みつけ、向き直ってあなたに噛みついてくるだろう」とあります。このところから、「価値の分からないものに対して貴重なものを与えること」を「豚に真珠」と言うようになったのです。これは世界の多くの国でも使われている言葉です。

また、前半の「聖なるものを犬に与えるな」の部分を引いて「犬に聖なるもの」としては語呂が悪くなるので、これは「猫に小判」として日本風にアレンジされたことわざとなりました。