北海道はなぜ「県」ではなく「道」なのか

北海道はなぜ「県」ではなく「道」なのか

「都道府県」といいますが、北海道の「道」とは何でしょうか?しかも、ちょっと一つが大きすぎはしないか、複数の県になぜ分けなかったのかと、疑問は尽きません。

実は、北海道はかつては3つの県がありました。

廃藩置県のあと、函館県、札幌県、根室県の3つに分けられました。しかし、このうちもっと開けていた函館県でも人口は14〜15万人、札幌県は10万人弱、根室県に至ってはわずか1万人くらいしか人口がいませんでした。このうえ、面積は長野県の2倍ほどもあったのです。

あまりに広く人口が少なかったため、県を置いたところで成果が上がらないばかりか、行政区分が別れていると開拓には不便だったので、3つの県を統合して北海道となったのでした。