福の神「招き猫」の意味・由来

福の神「招き猫」の意味・由来

「お金を招く」あるいは「客を招く」として、招き猫はポピュラーな縁起ものです。では、一体どんな理由で招き猫が生まれたのでしょうか。

江戸時代初期、彦根藩主の井伊直孝が鷹狩の帰りに貧乏な寺の門前を通りかかると、寺の中から白猫が手招きをしていました。不思議に思って境内に入ったとたん、さっきまでいた場所に雷が落ちたのです。直撃を免れた井伊直孝は、この事によってこの貧乏寺を菩提寺にして多くの寄進をしました。貧乏寺はみごとよみがえりました。

これは豪徳寺という寺での話ですが、この白猫は観音様の化身であったとして、招福殿に祀られることとなったのです。

もう一つの逸話は今戸焼きをしている老婆の話しです。ある夜、彼女の可愛がっていた猫が夢に現れ、自分を象った土人形を作っているように言って前足を挙げたといいます。

老婆は言われた通りに招き猫の人形をつくりました。その時職人が遊び心から丸〆の印を入れたところ、このマークが金運に繋がると評判になり、非常に売れたといいます。

この2種類が招き猫誕生の理由として語られているものです。