蛍の光は何匹集まれば電気の代わりになるか

蛍の光は何匹集まれば電気の代わりになるか

中国故事に、中国の政治家である車胤は、少年のころに貧しくて灯油が買えなかったため、夏の夜には蛍を集めて、その光で本を読んだといいます。これは実際にできることなのでしょうか?

蛍の中でも光の強い種はゲンジボタルですが、明るさは3〜5ルクスで、意外と暗いものです。この蛍が本の上を這えば、かろうじて文字を読み取ることが出来るでしょう。20匹ほど集めれば、暗いながらもなんとか本を読むことが出来ると思います。また、2000匹集めることが出来れば暗い部屋でも一応本が読めるとも言われています。

このことから、真偽のほどは別として、車胤は非常に苦労をして本を読んだであろうことが窺えます。誇張も含まれているかもしれませんが、故事とはそういうものなのでしょう。