首都高速の料金が無料化しない理由

首都高速の料金が無料化しない理由

日本の高速道路の通行料金は、世界的に見てかなり高い料金設定となっています。この料金は、1956年にできた道路整備特別措置法という法律に基づいて、高速道路建設にかかった費用を、金利も含めて全て払い終えれば初めてタダになると決められています。

しかし、首都高速はいつまでたってもタダになりません。開通は1962年であり。1992年には通行料がタダになると言われていましたが、料金はタダになるどころか、時には値上げさえされています。これでは納得がいきません。

実は、高速道路は「プール制」という制度が取られており、建設費等は既存の路線の料金収入をプールしたものを財源として、新しい路線を建設するという制度です。首都高速では、現在も中央環状線などの工事は続いていますし、その料金を賄うためには、どうしても通行料による料金収入が必要なのです。