お札の人物の候補や基準の決め方

お札の人物の候補や基準の決め方

現在のお札は、一万円札は福沢諭吉、五千円札は樋口一葉、千円札は野口英世です。平成16年以前のお札の肖像を覚えていますか?一万円は今と同じ福沢諭吉、五千円札は新渡戸稲造、千円札は夏目漱石でしたね。

では、お札の肖像が変わる時、これは誰が決めているのでしょうか?正解は財務大臣です。なら、財務大臣の好む人や尊敬する人、または自分など、決定権があれば自分の思うようにできるのかというとそうではありません。実際には財務大臣が一人で考えて決定しているのではなく、財務省印刷局のスタッフが様々な資料を見たり、学者など知識人の意見を求めて、人物をピックアップします。人物の条件はいくつかあり、国民に受け入れられやすく、印刷のために正確な姿を写した写真があり、お札の肖像にふさわしい品格があり、国民に親しまれ、多くの人が知っている人物でなければならないというものです。