紙幣の寿命〜日本銀行で廃棄処分されるお札

紙幣の寿命〜日本銀行で廃棄処分されるお札

日本銀行から発行された一万円札の寿命は二年間です。二年間社会を流通した後は順次回収されて行き、日本銀行で廃棄処分にされます。廃棄の手順は以下の通りです。

まず、お札の真ん中に大きな穴を三つあけます。こうすることによって、そのお札は貨幣として使う事が出来ないモノという証になるのです。そのあとはパルパーという巨大な機械に入れられ、ドロドロに溶かされ、そのあとは脱水機にかけられます。脱水機にかけた後はただの白っぽいカスになっています。

この白っぽいカスは、再生紙として、製紙会社に販売されています。しかしながら二年間社会を流通して手垢や汚れにまみれた紙ですから、再生紙の原料としては最低ランクであり、段ボールを作ることくらいにしか使えないようです。