陸の生物ミミズが魚のエサになる理由

陸の生物ミミズが魚のエサになる理由

ミミズは陸の生き物であり、魚は水の中の生き物です。両者は決して交わることのない生き物同士のように思えますが、実際にはミミズを餌にして釣りをすると、魚が良く食いつきます。つまり魚はミミズが食べられると知っているのです。これはどうしてでしょうか。

ミミズは確かに土の中に住んでいますが、雨で地上に出て来たミミズが川に流されることや、増水で土砂くずれが起きてミミズが川に流れ込むことはよくあります。川の魚は、こうした形で陸の生き物をよく食べています。

また、川は海に比べて狭いため、餌も少なく、生存競争が激しくなっています。このため、エサらしいものを見つければすぐに食べなければ生きて行けないのです。落ち葉に飛び付く魚もいるほどです。ですから、ミミズが川に落ちてくれば、食べられると知っていようとも知っていなくとも、取り敢えず食べてしまうのが川魚なのです。