オタマジャクシにならないカエルが160種いる

オタマジャクシにならないカエルが160種いる

カエルの一生をみると、卵が孵化してオタマジャクシになり、オタマジャクシが成長するとやがて手足が生えて成体になります。学校の教科書でもそう習います。しかし世界には、オタマジャクシを経ずに、卵からいきなり成体の状態でうまれてくるカエルもいるのです。

普通のカエルは水辺に卵を産みますが、オタマジャクシを経ないカエルは湿地に卵を産みます。湿地ではオタマジャクシの状態では生きられないため、成体と同じ状態で孵化します。この代表的なのがキューバ原産のキューバコヤスガエルで、これは体長一センチほどの世界最小のカエルです。

オタマジャクシを経ないカエルはそれほど珍しい存在ではなく、全世界に存在する800種のカエルのうち、約20%はオタマジャクシを経ないカエルです。