冬に備えたアリの食糧保存方法

冬に備えたアリの食糧保存方法

アリは冬に備えて、夏から秋にかけては巣に食物を蓄えます。巣に運んだ食物は、冬が来るまでに腐ってしまいそうなものですが、大丈夫なのでしょうか?

アリは巣の中に食物を持ちかえると、これを小さく砕いて、自分の腹部にあるそ嚢という袋に蓄えます。そして必要な時にそ嚢と胃の間の便を開いて胃に食べ物を送って食べます。このため、アリの貯蔵庫というのは巣の中ではなく、アリのそ嚢の中なのです。

アリは冬の間はほとんど体を動かすことなく生活しています。このためそ嚢に蓄えた食物だけで十分に冬を越すことが出来ます。

アリが食物を蓄えるというとなにか巣の中に食べ物を蓄えるように感じるものですが、実際にはアリの腹部に蓄えられていたのです。